「桃葉ちゃん。」 同じ電車に乗る桃葉ちゃんと扉近くの手すりに寄りかかって話す。流れる景色を見ていた桃葉ちゃんはこっちを向いた。 「なに?」 「私、邪魔じゃない?近江くんと2人になれないし…。」 「はぁい!?確かに近江と2人も良いけど、ひーちゃん居るともっと楽しいし!」 ああ、この車両人が少なくて良かった。今の言葉すごく心にも車両内にも響いたから。 「うん、そっか。ありがとう。」 「ひーちゃん居ると和むもん。だから、邪魔だとか言わないでね。」