枕に顔を埋めて冷たいと呟く。言葉は枕に沈んで消えた。周防くんは隣で仰向けで腕で目元を覆っている。やっぱり上半身は何も着ていなくて、均整の取れた筋肉が付いている。流石陸上選手。 「体、大丈夫か?」 パッと腕が外れて、目が合う。ああああもう、そういうこと聞かないでって言ってるのに、恥ずかしいのに。 「…大丈夫、です。」 「何故敬語?」 周防くんが意地悪だ。 再度、顔を枕に埋める。枕の下と背中に腕が這って、いとも簡単に周防くんの方に寄った。枕も一緒に。