キョロリと周防くんの瞳を覗くと、優しく笑ってくれた。なんだかそれが愛しくて、明日にはそれが無いと思うと切なくなる。 手を伸ばすと、Tシャツを脱いだ左胸に当たる。首には、細いチェーンのネックレスがかかっていて、ブランドなのかどうかは私には分からない。 「ん?」 「心臓、動いてるんだよね。」 当たり前なんだけど、それに神秘を感じる。こういう時にしか感じられないだなんて、どれだけ私は恵まれているんだろう。 周防くんも私の方へ手を伸ばした。耳の下の首に手が触れて、止まる。