開くと、合宿先の周防くんからで『おやすみ』の一言。 嬉しくて頬が緩んで、ソファーに戻りながら返信をした。 すごく眠かったから『おやせみ』と返してしまったのに気付いたのは朝。 三枝さんが朝ご飯を作ってくれた。 「昨日は誰と飲んでたんですか?」 「高校のクラスメート。久しぶりに会って飲んだら、緋睡ちゃんの家の最寄り駅に着いてた。」 二日酔いなんて感じさせない三枝さんは、ガツガツと朝ご飯を食べている。食パンをかじりながら久しぶりに誰かと食べる朝食に心が安らいでいる気がした。