私は、まだ大学生だし、そんなことを考えたことが無かった。


「だからといって、蒔田にはあんまり近づかないでくれ。あいつは血の気も多いが、手も早い。」


周防くんの長い指が頬を滑った。

長めのキスをして、ぼーっとしていると、急に両膝の後ろと背中に手が回って持ち上げられる。

「ちょ、重いから、おろして!」

叫ぶと、軽やかに笑って周防くんは歩いて寝室に運んでくれた。

心臓がドキドキを通り越して、頭がグルグルする。周防くんと居ると、どんどん寿命が磨り減っていく気がしてならない。

それでも求め合う。