卵を産んだ皇帝ペンギンの彼女は、抱卵を彼に任せて海に向かう。


極寒の冬の中、彼は大事に卵を足の間に抱いて、身を寄せ合う。

そして、卵が孵るのを、彼女が帰るのを待つ。



餌を食べて、海から上がった彼女は空を仰ぐ。

体のエネルギーが減っていく中、彼は空を仰ぐ。



君は無事だろうか。

君とちゃんと会えるだろうか。



君の無事を、一番願っているよ。