空を見上げる皇帝ペンギン。


すごく困惑する。もしかしたら何かの罰ゲームなのかもしれない。それでこの人は、私に、


「前に食堂で見て…、ずっと話したいと思ってて。」

「私、貴方の名前も知らないし…。」

「緑川幹也です。」

「え、あ、いや。」


そういう問題では無く。

どんなに名前を知ろうとも、どこで見かけようとも、私には周防くんが居る。


「恋人、居るので…。」


言ったあとで、タイミングが悪かったと考える。最初にそれを言うべきだった。後から付け足すように言ったら、まるで嘘を吐いているみたい。