大学の中庭まで来た。 こんな所があるなんて知らなかった。周りを見渡してみるけど、人は少ない。 名前も知らないその人の背中にノコノコ着いていくなんて危ない、と色んな人から言われそうだなぁ…。 その人は立ち止まる。 「外部緋睡さん、だよね?」 名前を呼ばれてギクリとする。相手は、私のことを知っているらしい。こういう時、どうすれば良いのだろう。 「…はい。」 「付き合ってください。」 「は?」 色々、飛ばしすぎている。誰だって、今みたいな声を出すはず。