「わぁ!甘酒配ってる!」 キラキラとした瞳で、桃葉ちゃんは語る。 「あっちには屋台出てる、ひーちゃん行こう!」 「ちょ、お前転ぶ!」 私の手を引きながら、階段を駆け下りようとした桃葉ちゃんが滑る前に、近江くんはきちんと支えた。 驚いた桃葉ちゃんは、小さくありがとうと呟いて、やっぱり駆け下りた。私も少し、驚く。 神社は人が多くて、地方でも有名。毎年何万人来るのかは定かじゃないけれど、兎に角辺り一体人だらけ。 初詣を終えて、桃葉ちゃんの希望通り屋台巡りをすることにした。