アイスティーの上に浮かぶアイスを突っつく。それを繰り返しているから半分溶けてしまった。思えば、嵩が増している気がする。


「そりゃあねぇ、心配しちゃうでしょ。彼氏くんも。」


かれこれ30分。クリスマスのことを根掘り葉掘り三枝さんに聞かれていた。勿論、周防くんのことを。

三枝さんが言葉を続けたので、私は耳を傾ける。


「だって、お互い好きなはずなのに、もっと合ってる人がいるーみたいに勧めるって。今から、いつか別れるんだよねって前提で話してるじゃない?」


ポチャン、と遂にアイスがアイスティーの中に沈んだ。