私は「ごめんね。」と謝ると、「色んな奴が居るから気を付けてな。」と頭を撫でてくれた。 時間が近づいて、並んで体育センターを出た。外のバスケットコートには思うより沢山の人が集まっていて、女子高生の集団もある。数ヶ月前までは制服を着ていたっていうのに、若いなぁと感じる私は、大人になったのか老けてしまったのか。 「じゃあ、行ってきます。」 コートの中に入って行こうとする周防くん。 「あ、周防くん!」 私は、呼び止めた。