黒い髪を金に染めていてピアスも耳に1つずつ開けている、見た目不良な奴だ。


「それと蒼真、私は二次元に入っていない。そういうことは自分の脳で変換してくれ」


「ん?そうなの?ごめんごめん」


陽が呆れながら、ついた肘を机から離して太陽に向き直る。


「むーっ!私のこと無視しないでよー!」


燕だけに声をかけられなかったことが不服だったのか、燕は陽に向かって叫んだ。

蒼真はそんな燕にまだ抱きついている。


ちなみに蒼真とも中学からの付き合いで、今の今まで現在進行形で付き合っている。


周りからはバカップルっぽく見えるらしいのだが、ずっと一緒だから陽と太陽にはバカップルには見えない。

むしろこれが普通のカップルだとも思っている。


「あぁ、氷澪零のことか?ちゃんと聞いていた」


太陽は私の後ろの席のため、鞄をドガッと横にかけてドガッと座る。

もっと静かに座ってもらいたいものだ。