「お前…ほんとに柚ちゃん
のこと可愛いとか
思ったことないわけ?」
こいつは何を言い出す
かと思えば…。
「あのなー…蒼.良く聞けよ?
あの女は俺にとって、
最低で最悪な奴でしか
ないんだ!!」
いつまでも、
俺が桐原柚に恋をしていると思い込んでいるから。
「だから…100%恋愛感情
には発展しないし、
仲の良い友達にもならない。」
言ってやった。
これでもう、
冷やかされることはない。
しかし、
「…なぁ紘斗。
俺、お前と柚ちゃんが
いつかきっと結ばれるに
一票な♪」
………、
こいつには伝わってないんだ。
俺が言った全てが…
こいつには伝わってない。
「お前は今の今まで何を
聞いてたんだ!!」
「知らねーよ!!とにかく
お前と柚ちゃんは結ばれる。」
蒼は一度言ったことは
絶対に曲げない。
小さい頃からそうだった。
俺も結構…いや、
かなり頑固な方で
蒼とは毎日喧嘩をしていた。
そんな奴が"親友"って
呼べんのかよ!?
って思うかもしれない。
けど…小さい頃から決まって、
大事な事を話すのは、
1番に伝えようと思うのは、
蒼だった。
素直に全部.打ち明けられるのは蒼だった。
いつからだろう…。
たまに…いや、大体が
変な事を言う奴だが、
一緒にいて
馬鹿出来るし
楽しいし
…うん、親友だ。