何時間こうして話して
いたのだろう。



店員も迷惑そうにこっちを
見ている。



仕方なく外に出ようとした瞬間ー、




「あれ?紘斗!?」



白いスカートを履いた女が
手を振りながら近付いて来た。



「紘斗〜こんな所でどしたの?
てか、隣の人はどちら様?」



ビックリするほど質問攻め…。



「あぁ、コイツは高校の時
の友達で蒼。」



あまりの展開に固まる蒼。


「………ッちわっす…。」



取り合えず頭を下げると、蒼は俺の方を見て、



「誰?このコ?」



「このコは、花森由実(ハナモリユミ)
大学で知り合った。」




へぇ〜と頷く蒼だが、
由実は眉間にシワを寄せながら

俺を睨む。



………………


これはもしかして、



「何で、あのこと言わないのよ?」



やっぱりなぁー…。



「…はいはい。」


俺は言うことをきき、
蒼に全てを打ち明けた。



「あのさ蒼。」


「ん?」


「由実は実は俺の彼女なんだわ!!」


「……マジで?」


「マジで。」