最低な別れかたをした。
それは高校3年の卒業式。
あの日を忘れたことは、
一度もない。
きっと、
これからも…
忘れることはないだろう。
「紘斗〜!久しぶり♪」
手を振りながら走ってくる
そいつは親友の蒼。
高校を卒業して以来、
会ってなかったせいか…、
凄く懐かしく感じる。
「おう。久しぶり蒼。」
久しぶりに会った蒼を見ると、
高校の時よりも少し大人びて
落ち着いて見える。
「おっと!!一丁前に男に
なっちゃって(笑)」
「うっせ。」
それはこっちの台詞。
チャラかった蒼は、
働いているせいか…
ガッチリしていて、
男前に変わっていた。