「ありがとう…蒼。
蒼はいつも優しいね。」



蒼に慰められる柚の顔は
ほんのりとピンク色に
変わっていた。




あぁ、そうかー…。


柚は蒼が好きなんだ。




これは応援すべき恋なのだろう。



"頑張れよ。"の言葉ぐらい
言わなきゃならないこと
なのだろう。



だけどー…


なんだか言える気に
ならないんだ。


今にも胸が張り裂けそう
な気がして、



その場に立っていることさえも

凄く凄く苦しくなった。