「やっぱり最高な関係じゃん。」



わかりやすく教えてやったのに


何一つ伝わってない。



また同じ説明をしなくちゃ
なんねーのか…と、

重々しく口を開く。



「だーかーらー…」


その時、


「腐れ縁は鎖縁だろ?」



腐れ縁は鎖縁?

何だ…それ?



「腐れ縁は鎖縁なんだよ!!
知らねーの?
だから、柚ちゃんが京都に
行ったとしても…
また巡り会えるってこと。」



「巡り会える?」



「そっ!!俺なんか…
ただの幼馴染みだから、
いつ縁が切れるかわかん
ねぇーもん…。」




確かに…。

そうかもしれない。


そうかもしれないけど…

何か違う気がする。




「だからさ、腐れ縁て…
運命みてぇーじゃね?」



「………………」




「ぷっ」



蒼みたいな奴が、
"運命"なんて言葉を言うなんて
思ってなかったから、

思わず噴いてしまった。



「何で笑うんだよ?」


「いや、蒼も意外に可愛い
なぁと思ってさっ。」


「んだとコラ!!」



蒼は俺の背中に思い切り
蹴りを入れると、


急に真面目な顔で…、



「だから…卒業式くらい
3人で…写真撮らせて?」


と、依頼してきた。