考えすぎて頭が痛い。


これから授業だっていうのに。



俺は…


頭が痛いのと、
授業が面倒なのとで

ダルそうにしていると…




「…さっきは言いすぎた。
……ごめん。」



「え?」




一瞬、耳を疑った。



これまでずっとー、


柚に謝られたことが
なかった。


逆に俺も、


柚に謝ったことが
なかった。



だから…



柚が『ごめん』を口にした時、



鳥肌が立ってしまった。



「言い返して来なかった
から、気にしてるのかと
思った…。」



柚が言ったことが
当たっていることに
ムカついて、



「ちっちげーよ!!
誰がてめぇの言った事を 気にするかよ!!」


逆ギレをしてしまった。


「じゃあ、何で黙ったり
何かしたのよ!?」


「お前があまりにもガキ
だから付き合ってられなく
なっただけだし。」



自分でも強がっていると
分かっている。



「何よ!!紘斗のくせに
生意気なのよ!!紘斗ほど
ガキじゃないっつーの!!」


傍(はた)から見たら、

2人共.ガキだと思うが…。



「ざけんな!!俺はお前みたいに
京都の大学に行こうなんて
ガキみてーな考えしないから!!」




つい、気になっていることを
言ってしまった。




「え?何で…知って…?」