何も変わることなく、
季節はもう11月。
高3の俺たちにとって、
かなり大事な時期だ。
「なぁー…
蒼は大学どうするわけ?」
コーヒー牛乳を飲みながら蒼に聞くと、
「う〜ん…
俺は大学は無理だから
とりあえず、働く。」
当たり前なのかもしれないが、
俺たちはお互い別々の道へ行かなくてはならない。
「だよな…。
俺はとりあえず大学は
行っとこうと思う。」
「…………」
急に蒼が黙り込むから、
何事かと思った。
「なー…紘斗。俺たちさ…
これから一緒に遊ぶこと
なくなっちまうのかな?」
「あ」
俺が思ってたことと同じ
ことを言ったから、
思わず声が出てしまった。