[短編]不器用同士



何かが変なのは
分かったが…


その"何か"が分からない。



「最低…だよな…。」



聞こえない程度に…、


自分に問い掛けるように
言ったはずなのに…、



「え?何?…紘斗?」



何でこんな時に限って
聞こえちまうんだ。



「………別に。」



柚が首を傾げて何かを
考えているようだった。


きっと、


それは、


『何かが変だ…。』


そう思ったのだろう。



モヤモヤする気持ちを
必死に抑えて、


ノートを写しまくる。



書いては消して。


書いては消して。



この繰り返し。