俺にはスゲー可愛い彼女がいる。


学校ではそーゆう事に
なってるが、



彼女なんているはずもなく、


ただ平凡な毎日が続いた。



そんな時ー、




「紘斗…教科書忘れた…。」


無関係になったはずの柚が
久々に話してきた。



まぁ…隣の席だし、
話したって言っても
教科書忘れたってだけだけど。





とりあえず、



何も言わずに
教科書を俺と柚の真ん中
へと置いた。




「…………ありがとう。」



少し前の俺ならば、


『ブスには貸さねー。』


と言っていたのだろう。



けれど、


真実を知ってしまった以上

もう前に戻るわけには
いかない。




「…あのー…彼女さんとは
ちゃんと会ってるわけ?」


戻るわけにはいかないと
決めたばかりなのに…



柚がこんなこと言うから、


「関係なくね?何でお前に
言わなきゃなんねーの?」


馬鹿だな…俺は。



「やっぱり紘斗はかわって
ないんだね。」



「…ーっ。」




悔しいのは俺だけか?


柚に…


"俺には彼女がいる"って
誤解された時ー、


悔しかったのは俺だけか?



最近の俺は…





何かが変だ。