ステージに向かって走ってる時、女子達の声が色々聞こえてきたけど…
そんなこと知らない。
だってあたしは最近ずっとすれ違って会えなかった
西野くんに会いたかっただけだもん。
ただ翔太先輩に呼ばれた時は行くの悩んだくせに
ひとみに「西野くんに会えるよ」ってその言葉を聞いた瞬間、足が勝手に動き出して走ってた。
翔太先輩、ごめんなさい。
じーっと見る暇はなかったけど、一瞬ちらっと見た西野くんはいつもと変わらないはずなのに、
すごくすごくかっこよく見えた。
でも行った場所は西野くんを通り過ぎて葉山先輩のところ。
「はぁ…葉山…先輩、一体どうしたんです……」
あたしはなぜかステージのど真ん中で翔太先輩の腕の中にいた。
「せんぱ…」
「結衣、黙ってよーく聞いて。」
あたしはコクンと小さく頷いた。
すると、先輩はあたしの耳元でゆっくり話し出した。

