ライフ・フロム・ゼロ


「…ん」


妙な既視感を覚えた。

同じような数字の羅列。


「……?」


こんなの、外れてるに決まってる。

…でも


立ち上がり、チェストの一番上の
小さなひきだしを開け、
その一番上に何気なく入れておいた
小さなチケットを手にとった。


チェストの上のイルカと目があった。
優しい目に、動揺していた気持ちを
見ぬかれたような気がして、
少し恥ずかしくなる。