ライフ・フロム・ゼロ



青い光の中、
何故か急に寂しい気持ちになる。


数歩先にいた彼の後ろ姿を見る。



「…ねえ」

広い背中、薄い肩だけを
こちらに向けたまま彼は返事をする。


「清香、どうした?」

「ねえ、こっち向いて」



なんだよ、と少し笑いながら
彼はゆっくりと振り返る。





こっち向いて、キョウ