ライフ・フロム・ゼロ



友達の人数も

携帯のメモリーの件数も

今までカワイイって言われた回数も

付き合ってきた男の数も

告白された数も

服やコスメの所持数も

高級レストランで食事した回数も

清香より、私のほうが多かった。


家族にはお金があって
愛されていて

手に入れようと思えば
レベルの高い男だって
女友達だって、装飾品だって、
いい評判だって、
易々と手に入れられた。

私のほうが、樋口清香よりずっと
生きることが上手だと自分で知っていた。


私のほうが、
樋口清香よりずっと幸福だと、
わかっていたはずだった。