「そうなの。ありがとう。」 「いえ。 富渡様にはいつもお世話になって おりますので。」 うちの父親は会社の社長だった。 ここのシェフとも 友好があった。 だから、今回のことを頼むことが出来た。 「でも、あんなもの 食べちゃうなんて気の毒ね。 私だったら、 吐くどころじゃないはずだわ。」 「どういうことだ?」 その時だった―――。 私たちの話を瓜生君が聞いていた。 「瓜生君!!」 「富渡!!どういうことだよ!!」