海の記憶に残る恋

シンジは少し先を歩いて、妻に言った。





「確かこの辺に亀裂があったんだよなー」





岩の周りを歩いていると、やがて、シンジは亀裂を見つけることができた。





しかし、亀裂のそばにこんな言葉が力強く刻み付けられていた。





バカシンジ ガ コレヲミテ フコウ ニ ナリマス ヨウニ





文字の下には十五年前の日付とあや、まゆの名前も刻まれていた。





シンジはすぐに妻の元へと戻った。