鈴木さんは微笑みを携えて

ぺこりと一礼した。



「社長、お疲れ様です」

「今日もお疲れ様でした。fan youのフェアリーの方は、靴をミニックに借りれるよう、電話お願いします」

「了解致しました」

「ああそれと、ロックの方は結城さんに任せました。結城さんのコーデ好きなんで」

「わかりました。結城さんに服の手配もしておきますね」

「ありがとうございます」



にこっと笑って挨拶をする鈴木さんに、

あたしも笑顔で挨拶をした。



それから車に乗って我が家に向かう。



高級車特有の、ふかふかなソファーに

身体を預けながら

ぼんやりと流れゆく景色を眺めたり、

持って帰ってきた書類を見つめる。