勝ち誇った顔で翔太を見ていると、 相変わらず突き刺さる視線…… ………あれ? 女子の皆さんの目が怖いです。 え、あたしから 繋いだわけじゃないじゃん…。 げんなりした表情を浮かべて、 翔太をキッと睨む。 弟はどこ吹く風。 見知らぬ振りをして宙を仰いでいる。 むかつく。 「…ちょっと入れて」 「え?」 急に頭上から声が聞こえて、 振り返ってみると…… 「!!」