とっさに、

ドアに向かう大崎の腕を掴んだ。




「話が…あるの。
 ちゃんと………聞いて?」




そう言うと、

大崎は横に座ってくれた。


真剣な表情をして。




「あのね、大崎……
 信じれないかもしれないけどね」

「…うん」

「あたし…fairy×rockの社長なんだ…」

「………。」

「前の学校を転校したのは
 社長だって、バレそうになったから」

「……」

「びっくりだよね…はは」




これで、

前の告白は“取り消し”に

なるかもしれない。



だって、ほとんど時間もないんだ。


上手くいく事も少ないし、


あたしはやっぱり……

仕事を第一にしてしまうから………





「あのさ、俺、その事知ってた」

「そうだよね、知ってた…えええ!!??」