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「…ん、あれ?ひなた?」

「あ、おはよう翔太」

「制服着て、学校行くの?」

「そだよ。一応出席しとかないと」



セミロングの髪を巻き終え、

ココアを作る。



「翔太、何飲む?」

「俺、コーヒー。
 あ、絶対甘くすんなよ!」

「…………わ、分かってるしっ!」

「絶対甘くするつもりだったろ」




ふぁ…とあくびをしながら

洗面台に向かって行く翔太。




その間にちゃっちゃと朝ごはんを作る。





「はい、できた!」


テーブルに並べられたのは、

コーヒーとトースト、あとは目玉焼き。



「…質素な」

「文句言わない」

「言ってね-よ」




ニュースを見ながら朝食をとって、

久しぶりに兄弟揃って登校した。