「気合入ってきました!」
「ふふ…あ、着きましたよ」
大きなビルの前で車を降り、
あたしと鈴木さんは受付に向かった。
「fairy×rockの者です。
打ち合わせの件で社長に…」
「お待ちしておりました。
ご案内致します」
そう言って案内されたのは、
Keithの洋服がディスプレイされている部屋。
広い部屋に、
ソファーが二つ対面するように並び、
その間にローテーブルが置かれている。
案内してくれた綺麗なお姉さんが
「少々お待ち下さい」と言って
部屋を出ていった
「う…わぁ……可愛い服」
「ですねぇ…。
この服なんて、
社長に似合うんじゃないですか?」
あたしと鈴木さんが見惚れていると、
そっとドアが開いた。



