「じゃ、俺ら帰るわ」

「え、もう?」




もう?というが、夜の11時過ぎ。



さすがに朝から遊んでるもんで

疲れてしまった。




「うん。涼月送るし」

「あ、そーだね。
 ひなたちゃん、また来てね」

「はい!ご馳走様でした」

「マスター、お代そこ置いといた」

「はいはーい」




そう言って、店を出た。




ん…?……おだ………



「あ、大崎!お代」

「いーよ。俺のおごり」

「え!悪いもん」

「俺に払わせてよ」



「ね?」と言わんばかりの可愛い顔。


く、くそう……



「…ん、じゃあ…ご馳走さまデス」

「どーしたしまして」



そう言って、

あたしの頭をくしゃっと撫でる。




大崎は、よく人の頭を撫でるなぁ…