「はぁー、買い物とか久々なんだー」
「そうなのか?」
「うん、何かと忙しかったからさ」
フフっと笑いながら話すと、
笑顔を向ける大崎。
「大崎はさ、何買いに来たの?」
「え?俺?」
「うん。欲しいものあったんじゃないの?」
「いや…前、
買い物行きたいって涼月言ってたから」
「え?そーなの?」
「ん。暇だったし」
なんでかちょっと嬉しい気持ちになる
あたしのさりげなく言ったこと、
覚えてくれてたんだ……
なんて思ってしまって。
「よーし、じゃあ大崎!
今日は私の荷物持ちになって下サイッ」
「えー……」
「ほらー、あの店見に行こー」
「あーはいはい。
お供しますよ、お姫様」



