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小走りで駅に向かうあたし。
すると、
黒色のコートを着た男の人と目が合った。
「あ…待たせた?」
「いや、今来たとこ…」
にこりと微笑むのは大崎。
全体的に黒でまとめた、
大人っぽい格好をしている。
大崎って実年齢より
随分大人っぽく見えるかも……
「…涼月…」
「え、なに?」
「その格好…」
「へっ!…やっぱ、変…?」
翔太と同じ事を言われ、
焦りまくるあたし。
なんだよー、
似合わないなら
言ってくれればいーじゃんかよー…
翔太のばかああああ
と、心の中で悪態をついてみる。



