「解散した時はショックだった。
何で? 何で今なんだ?ってね。」


「・・・・・」


「でも、きっと彼女たちにも
何か事情があって、
苦渋の決断でそう決めたんだ。
そう思った・・・」


菊池さん・・・


「でも昨日のライブはホンマ最高やった。
会場が揺れてて、君を中心に
一体になってる感じがした。
その時俺は思った。
君はこのステージにいるべき人や、
歌うべき選ばれた人やって・・・」


選ばれた人・・・



「でもそれを強要することはできん、
まわりがどんなに願っても
それは君自身の問題やから。
何か理由があって辞めたんやろ?
だからそれ望んでも願わない。」


「・・・・・」


「君が選ぶことや、
誰のものでもない
君の人生やねんからな。」


「菊池さん・・・」