「結衣、帰ろうか?」


「うん・・・」


私は暗い夜道を麻帆と
二人で歩いた。



「結衣、本当にありがとね。」


「えっ!?」


「めっちゃ楽しかった。
こんなの久しぶりやった。」


「麻帆・・・」


「今のメンバーはね、
みんな本気じゃなかった、
趣味程度でやってたんだ。」


「・・・・・」


「そりゃそうだよね、
みんな生活があるし、
これからのこともちゃんと
決めていかないといけない。
本気でバンドはできないよ・・・」


「麻帆・・・」