「てっちゃん・・・」


「よっ!!」


てっちゃんは軽く右手を上げた。



てっちゃんこと、藤森鉄成(フジモリ テツセイ)。
彼は昔のミュージシャン仲間で、
よくみんなで音楽のことについて
語り合ったり、討論したり、
お互いのライブに顔出したり、
ライバルであり仲間だった人。



「久しぶり~元気!?」


「ああ。 結衣は?」


「うん、元気!!
それよりてっちゃん、大活躍やね?
テレビとかでよく見てるで。
CDもけっこう売れてるみたいやん?」


「ああ、おかげ様で。」


てっちゃんはニコッと微笑んだ。