「そうだ、私も・・・」


結衣も鞄から紙袋を出し、
「これ・・・」
と、恥かしそうに雅宏に手渡した。


「えっ!? なに?」


雅宏は袋を開け中の物を取り出す。



「おおっ、マフラー・・・」


「雅宏と比べたら、
たいしたもじゃないけど・・・」


「何がやねん、めっちゃ嬉しいわ!!」


嬉しそうにマフラーを巻く雅宏、
その姿がまたうれしい。



「まさか、手編み?」


「うん、一応ね・・・」


「マジで!? 結衣、
そんなんできるん?」


「う~ん・・・
最近覚えた。」


結衣はそう言って照れながら舌を出した。