私は初音の肩を掴んだ栞の手を
そっと放した。



「初音、話して・・・」


私はそう言うと、
初音は静かに頷いた。




「あれは・・・三ヶ月くらい前やった・・・
いつものようにお母さんのお見舞いに
病院に行った時のこと・・・

エレベーターを降り病室に
向かおうとしたら
絵里奈にばったり会ったの・・・

びっくりしたよ、
目の前に絵里奈が立ってたんだもん。
しかも患者衣で・・・」


患者衣・・・


「絵里奈はすぐに私と気付いて
目を逸らした、
でもそれで知らなかった
なんてないでしょ?
私はすぐに歩み寄ったよ。」