そうだよね。 上杉隼人は、ゲームに勝ったってなんの得もないし… 負けたって、アタシの前から消えるだけ… 頑張る必要なんて、そもそもないんだから…。 アタシだって… 寂しくなんかないし… 辛くもない…。 元通りに戻っただけ。 クリスマスイブ前日で賑わった街が、アタシを冷たく包み込んだ。 こんなに人がいるのに、 アタシは一人ぼっちだった。