その頃には、みんなアタシと距離を置くようになっていた。 正直、アタシとしてはそんな立場が楽だった。 陰で噂されるのは苦にならないし、何より人と関わらなくて済む。 高校生活も残りわずかの今まで、そうやって上手くやってきたのに…。 「なぁ…」 「何…?」 「おまえはあんまり話してくれないし、明日から冬休みだよ」 「だから…?」 「このゲームあまりに不公平じゃない?」 そもそも、このルールもこいつが言い出したのに…。