「そんなのわかんないじゃん!


海里にだって事情があるかも知れないじゃん…」



「事情って何よ!



どんな事情でも彼女にぐらい連絡するでしょ!



こんな3,4ヶ月もほったらかしにして!」



「………。」



そうだよ。



そんなの自分が1番わかってるのに



「ごめん。」



「いいよ。早く大和のお見舞い行ってきなよ」



「う、うん」



その時私は必死で笑顔を作ったけど



きっと笑えていなかったと思う…



月が行った後



その場にしゃがみこみ



少し泣いてから帰った



「お帰りなさいませ、お嬢様。どうかなされたのですか?」



「ほっといて」



そう言って自室にかけ込み



ベットに倒れこんで



また泣いた。



泣いてるうちに時間が経ち



もう夜になっていて



ダイニングに行くと



私の大好きなドーナツが置いてあり



『お嬢様へ



お腹が減ったらお食べください。』



汚くて適当な字だけど



どこか温かい手紙があった



結城のそんな優しさにも



また私の心は揺れ動いてしまい…