[ここ学校!] [えー、そうだっけ。] なに シラケてやがんだ この野郎。 [それ以上あたしに近づいたら 白衣 破ってやる] あたしのせめてもの反抗に クスクスと笑みをこぼした先生を 睨んでみたが全く効果なし。 [冗談だからそんな怒んなって。] さっきまで あんなに 怒っていたはずのあたしの 感情は、どうやら先生の笑顔で かき消されてしまったみたいだ。 その笑顔は、ずるい。 本当に、ずるい。