「こっちは片付けたぞ。」
次狼がマシンガン(CQB-R)を肩に担ぎながら菫に近づく。
「私も今終わったよ…。」
カチッと刀を鞘に戻し菫が言う。
「そろそろ蓮も『本体』を片付けたころか。」
しゃがんで、菫に真っ二つに切られたロボットを見ながら次狼が言った。
「私は『本体』を倒したかったんだがな…。こんな有象無象を切ってもおもしろくない。」
ガンッと鞘尻で次狼の見ていたロボットを潰す。
「なんでも新しい特殊な金属使ってるらしいからな、切れないかもしれないだろ?」
「私の『黒龍』に切れないものなんて無いさ…。」
菫が刀を見つめながら呟く。
ズルズルと何かを引きずる音が聞こえる。
「悪い、待たせたな。」
蓮が警備ロボットの10倍以上大きいロボットを引きずって来た。
「それが『本体』か?」
次狼が立ち上がって言う。
「本体というより母体だな。金属を食べてロボットを作ってた。おかげで備品を買わなきゃいけない。」
「とりあえずこれで終わりだろう?そろそろ寝ないと肌に悪い。」
頬を触りながら菫が言った。
「ああ。掃除は第2科学部にさせるから問題無い。これで解散だ。」
こうして長い夜が終わった。