私はあまりの展開に気分が悪くなり、了承を得て洗面所へと向かった。
離れたこの場所にまで雅紀のどなる声が聞こえる。
涙目になりながら、華ちゃんに話しかけた。
「心配しないでいいよ。パパが守ってくれるからね」
そっと扉を開くと雅紀が待っていてくれた。
「瀬名…、ごめん。もういいから部屋で休もう」
「でも……」
いいからという雅紀に背中を押され2階へ向かった。
「瀬名、本当にごめん。こんな状況つらかったよな」
部屋に入るなりおもいっきり頭を下げる。
「謝らないで、年上の私が責めらるのは仕方ないことだと思ってるから」
言葉とは裏腹にへたり込むようにベットに座った。
それ以上はお互いに言葉が続かず黙ったまま。
スイッチが入れられたTVから不自然な笑い声が聞こえるだけ。
隣に座ると大きな手を重ねてくれた。
「絶対に瀬名と華ちゃんの笑顔を守る」と。
しばらくすると静かな寝息が聞こえてくる。
何日寝ないで頑張ってくれていたんだろう。
切なさに胸が締め付けられそうに痛んだ。
「ごめんね、まあちゃん」
さらさらと額にかかる髪を撫でた。
内線の着信を示すランプが点滅しているのに気付かないまま……。
今まで二人で行ったたくさんの場所で撮った写真を眺めていた。
〈コンコン〉
ノックの音にそっとドアを開くと雅紀のお母さんが立っていた。
「何度も内線鳴らしたんだけど… 雅紀は?」
「少し疲れたみたいで眠っています」
体を少しずらすようにしてその姿を見せる。
「そう、ちょうどよかったわ。少しいいかしら」
「……はい」
隣にあるさえちゃんの部屋へ通された。
離れたこの場所にまで雅紀のどなる声が聞こえる。
涙目になりながら、華ちゃんに話しかけた。
「心配しないでいいよ。パパが守ってくれるからね」
そっと扉を開くと雅紀が待っていてくれた。
「瀬名…、ごめん。もういいから部屋で休もう」
「でも……」
いいからという雅紀に背中を押され2階へ向かった。
「瀬名、本当にごめん。こんな状況つらかったよな」
部屋に入るなりおもいっきり頭を下げる。
「謝らないで、年上の私が責めらるのは仕方ないことだと思ってるから」
言葉とは裏腹にへたり込むようにベットに座った。
それ以上はお互いに言葉が続かず黙ったまま。
スイッチが入れられたTVから不自然な笑い声が聞こえるだけ。
隣に座ると大きな手を重ねてくれた。
「絶対に瀬名と華ちゃんの笑顔を守る」と。
しばらくすると静かな寝息が聞こえてくる。
何日寝ないで頑張ってくれていたんだろう。
切なさに胸が締め付けられそうに痛んだ。
「ごめんね、まあちゃん」
さらさらと額にかかる髪を撫でた。
内線の着信を示すランプが点滅しているのに気付かないまま……。
今まで二人で行ったたくさんの場所で撮った写真を眺めていた。
〈コンコン〉
ノックの音にそっとドアを開くと雅紀のお母さんが立っていた。
「何度も内線鳴らしたんだけど… 雅紀は?」
「少し疲れたみたいで眠っています」
体を少しずらすようにしてその姿を見せる。
「そう、ちょうどよかったわ。少しいいかしら」
「……はい」
隣にあるさえちゃんの部屋へ通された。
