本当の幸せ








酷く冷たい目をして
慎司は一歩一歩こちらに
歩み寄ってくる。





『桜はさ、
俺無しじゃあ
生きられないよね?』







『さっきは油断してたけど
次はそう簡単には
殴らせねぇーぞ。』





私が喋らない変わりに
神田が慎司を挑発する。






『ずっと一緒に
やってきたんだ。

こんなクソガキどもに
惑わされるな。』






『…………。』






慎司に何を言われても
私の心には何も
響かなかった。