でも……


そんな心の闇を和らげるかのように、最近の私は忙しい。


といっても、忙しさを自分で作り上げているようなものだけれど。 


単に、忙しければ、隼人のことが忘れられる……


そんな単純な思いからだった。 


職場でも私ができることは、最大限に力を発揮した。 


男性の多い職場だから、率先して会議のレジュメ作りに勤しんだり、お茶を煎れたり……。