包丁を振り上げ、もう少しで全てが終わろうとしていた時。 警察がやってきた。 周りの住人が通報でもしたのか。 彼は一人の警察に話し掛けられ、私は二人の警察に腕を掴まれた。 抵抗する気力なんかなくて、ただ俯いていた。 「春佳……」 私の名を読んだ…? 俯いていた顔を上げた。 今にも号泣しそうな、彼…春稀の顔。 思わず笑みが浮かんだ。