白〜忘れられない記憶〜






彼は、ゆっくりと振り向いた。


「は………春佳……」





私と、私の周りを見て目を見開いた。




ゆっくりと、私は歩み寄る。





微笑みながら。






「な…何で殺すの…!?人の命は大切なのに…!!」




彼は座り込んだまま言った。





貴方は………記憶以外に


自らの罪も忘れたのか。







私に殺すのを命じたのは……貴方でしょう。





とにかく、振り向かれては……振り向かれては………



そうだ、秘密を知られたのだから、殺さなければならないんだった。




…違う。



約束を守る為に殺すんだ。





幼い頃の約束を――――